2023年12月16日土曜日

2023.11.1~2 GREAT KANSAI DERBY ~日本シリーズ遠征記~

 なんでそんなんを、アレのアレを見に行かなアカンのや!

 2023年の日本シリーズは我らがオリックス・バファローズと18年ぶりの優勝・9年ぶりの出場となる阪神タイガースの関西同士の対戦となった。

 実は日本シリーズは2年前も現地観戦(去年はチケット取れなかったのとコンステがあったので干した)していたのだが、こちらに関してはすぐ近くにいた大声で叫び続けるジジイ、知らせても何もしない警備員、帰りのひのとりに居たノーマスクで俺の座席にぶつかってきて謝罪一つ無いデブなど数多くのムカつく事案に加えて試合も負け、思い出すのもムカつくほどになったのでブログにはしなかった。この地球上の生物は平等に酸素を取り込み、二酸化炭素を吐いているが今挙げた輩だけは二酸化炭素だけ吸い続けて地球の未来に貢献してほしいものである。そうやって罪が滅ぶわけではないだろうが。

先発の宮城大弥

最後の近鉄戦士・坂口智隆もスタメンで凱旋

3試合後に”本物”になる男

試合はヤクルト・高橋奎二に完封負け クソが

 話が逸れてしまった。今回は知り合いのやきゅ氏と2人で行くことになったのだが、日程と休日の都合や昔から行きたかったこともあり阪神甲子園球場で行われる第4戦に行くことになった。ビジター応援エリアは一般販売開始と同時に販売なのでチケットぴあをいてまえ打線やマシンガン打線並みの連打でプラチナチケットをゲットすることに成功した。よまつりDay2が当たらんかい。そして2勝1敗で迎えた当日の朝へ…


1.

今回は同伴者がいるのでルートで遊ぶことをせずまっすぐ近鉄特急を使うことにした。近鉄特急で名古屋から大阪まで乗り換えずに行くことがいつ以来なのかよくわからない。
近鉄名古屋 8:00→鶴橋10:01 特急ひのとり58列車
なりちゃん…ひのとりだよ…
やきゅ氏はよまつりもSOLも知らないので「この数か月で何があったのか」という話で盛り上がっているとあっという間に大阪・鶴橋の空の下に居た。
ここでJRに乗り換える。ホテルの場所を考えたらJR難波駅が一番近いのもあるのだが、何より見たいものがあった。それはこちら。
JR鶴橋駅にはオリックスの日本一連覇を後押しするLED表示と
メッセージボードが掲示されていたのである。
何個か気になった奴を抜粋。
「阪神なんか負けるな!!」
阪神間の輸送ライバルであるJRにも言えることである。
直球過ぎるやろ。
もう居らんねん。俺の前でフォアボール連発して消えてんねん。(東京ドーム遠征)
まあきっとランズラーもオバミュラーもヘスマンも応援しているぞ。
そんなこんなで再び環状線でJR難波駅へ向かい、今宵の宿にいったん大きな荷物を預けるとやきゅ氏に「カメラのキタムラに寄っていいか?」と言われたのでやることも先月全部終えたし承諾してついていくことになった。
以前ツイッターで見た戦前建築のビル
よまつりで行った場所をなんとなく巡りながら難波を散策。
なりちゃん…道頓堀だよ…
その後1時間ぐらいカメラを買うかどうか悩んでたのに対し「それ名古屋でよくねえ?」ということを我慢し続け、購入後は近くの「なんばパークス」へ。
以前も訪れた南海ホークスの展示施設に向かった。ここには1964年の日本シリーズ。つまり前回の関西対決の優勝旗が飾られている。
その後は昼食をとり、京セラドームでグッズを漁ることに。甲子園でも買えるのだが、絶対混むしオリックス関連商品の品ぞろえなんて知れてるだろう。
というわけでやってきた。
グッズショップには同じことを考えてる人たちがまあまあ居た。
チェックイン時間になったのでホテルに戻ってグッズを開ける。
曽谷の初勝利現地だったので当然タオルを購入。その後は部屋のテレビがYouTube対応だったので適当に動画を見た後、いよいよ甲子園へ。
ホテルを出て5秒でこんなものが目に入った。戦いはここから始まっている。当然俺は戦う顔をしている。
 大阪難波駅に向かったら反対側に改造された近鉄電車がいた。
こいつがこの先まだ走るのだろうか、それとも新車が入るので設備を合わせに行っているのだろうか。
それはともかくやってきた尼崎行きに乗り込む。
淀川から沈む夕日を見ながら電車は進む。
尼崎で直通特急に乗り換えて甲子園駅へ。

2.

クソキメェオタクが阪神甲子園球場に参上…
ということでやってきた決戦の地・阪神甲子園球場である。
開場は1924年、阪神タイガースの本拠地の他、高校野球の聖地として数多くの名勝負が行われてきた地である。
誰やねんこいつ
 甲子園球場の場所は廃河川になった2つの川、枝川と申川の合流地点付近を開発して建てられており、その名残として甲子園駅は川をまたぐような構造で建てられている(阪神線には武庫川駅や大石駅のように川をまたぐ駅が存在する)、土手や並木がそのまま残っていた(ほぼ撤去済みで痕跡はよくわからない)という名残がある。ちなみに土手を撤去した場所のグッズショップや駅付近の建物には一段高いところに建てられているところが今も確認できる。コンコースを抜け、スタンドに入る。



明らかにこれまで行った野球場とは雰囲気が違っていた。これが聖地なのか。阪神ファンに周りを囲まれたのもあるのだがそれ以外にも雰囲気の違いという物を感じる球場は初めてだ。
ここでもビールはうまい。
スタメン。
さっき買った頓宮のトングを持参。今日はこれでボールを捕らせろ。
始球式には先日のラグビーワールドカップでも活躍した「笑わない男」稲垣啓太選手が登場。投擲が存在するという意味では動きが似通ってるのか、なかなかいいボールを投げていた。
早く戻ってきて頓宮と対戦してくれよ


試合の詳細などはリンクを貼っておく。


 この試合がシリーズの動きを左右したという評論もある。心に残ったのが同点の8回表、オリックスが代打にT-岡田を起用したことと阪神がリリーフに湯浅京己を送った2つの采配だ。オリックスの中嶋聡監督が代打を告げると阪神・岡田彰布監督は右ピッチャーの石井大智に変えて左ピッチャーの島本浩也を起用した。ここで中嶋監督は左のT-岡田に代えて右のベテラン・安達了一を起用した。結果は内野ゴロ。すると岡田監督は島本に代えて湯浅を起用したのである。ここには両チームのファンから驚きの声が上がった。湯浅はこの年、WBCに出場し世界一にも貢献したがシーズンでは不振に陥り、6月のオリックス戦では杉本裕太郎に勝ち越しホームランを打たれその後は2軍暮らしが続いていたからである。

 湯浅はどよめきが残る中登板し、中川圭太を1球で仕留めた。この「勝負を優先した中嶋監督」と「湯浅にリベンジの機会を与え、流れを変えた岡田監督」の2つの采配は明らかに対照的だった。これまでの経験上、T-岡田という男は勝負の流れを変える能力のある選手だということはオリックスファンなら誰もが知る事実である。それを捨ててまで勝負に徹するのか、それとも勝負よりもリベンジと言う心を取った采配を正解と取るか。答えはシリーズの結果に表れてるのではないか。少なくとも10年来のT-岡田ファンからしたらあそこで決めてくれた未来が存在したことを少しは信じたいが…
ちょっと気になったから購入した木浪のりんごサワーこれ買ってたら近くでケンカが起きた。怖すぎるよ~(CV峯田茉優)

 試合は3-3。7回に宗佑磨の同点タイムリーの後は両チーム毎イニング得点圏にランナーを進めるがリリーフ陣が踏ん張るという展開が続き9回裏。マウンド上にはジェイコブ・ワゲスパック。1アウトからフォアボールと暴投2つでランナー3塁と制球が定まらない。時刻は22時を過ぎ、鳴り物入りの応援が禁止になったのだがその規制が関係あるのか?というほどの大声援が送られている。阪神ファンのコメントを見ても「こんな大声援は初めて」というほどの声援だった。ここで申告敬遠2つ。ランナー満塁。打席には阪神の4番・大山悠輔。今日一番の大声援と祈りが交差する。酒を飲み干し、かたずを飲んで勝負を見守った。
フルカウントからの7球目を大山が打ち返すと打球はレフト前に抜けた。その瞬間の記憶はスローモーションのようだった。
「体が揺さぶられる」という経験を歓声で受けたことはあっただろうか。これが虎の4番・主砲・そして大黒柱。ドラフト1位指名を受けた際の会場の悲鳴は4万人超の歓喜の声に変わった。

なんとなくいい感じに書いてるけど負けですからね。おい。ワゲスパック!!!!!!!!!!!!!今年2回目!!!!おい!!!!!
こう見ると「4番の差」で負けたんだろうなあ。って感じ。
何勝ったみたいな構図やねんどつきまわしたろか。
きれいですね。(現実逃避)
こうして初の甲子園はサヨナラ負けで終えることになった。また…
やきゅ氏が知り合いに送る用の森下翔太のユニフォーム
ホテルに戻る。もう日付が変わりそうなのでとりあえず軽く腹に入れて温泉へ。誰も来ないだろうと思って金本とか大山の応援歌を歌ってたら人が来ていた。恥ずかし。これじゃあ浮かれた阪神ファンみたいじゃないか。

3.
お世話になりやした~
 翌日。この日はテレビで第5戦を見るため夕方までに名古屋に帰るかという動きをすることにした。しかしやることがない。
 とりあえず朝の道頓堀を散歩した後は日本橋のアイマスショップへ。
ミリ10thもやってる最中だしミリの衣装が展示されてた。7月には会場だけ行ったっけ。
その上のフロアにあったパネル。この中の誰が男の子でしょう?
「本当にやることねえな」って感じなので難波駅でやきゅ氏と別れてとりあえず南海へ。
 改札外にあるだろうと思ったら改札内にあった中島由貴さんのポスター。故郷に貢献しててえらい。
せっかくなので新今宮~鶴橋と乗って近鉄特急で帰ることに。
以前乗った時にはいなかった泉北の9300系。
南海と言えばラピート。車両が少し更新されたようだしなにわ筋線を通ってうめきたにも来るのだろうか?
以前フォロワーと一緒に甲種を撮りに行った8000系の8009Fにも遭遇。今年は懐かしさを覚えるような出来事が多い気がする。
適当な電車に乗って鶴橋へ。
近鉄ホームに向かったら志摩スペイン村ラッピングのやつが来た。
その次のアーバンライナーで名古屋へ。
毎回そうだが帰りはあっという間に三重県に入り、木曽川を渡っている気がする。
こうして日本シリーズ観戦遠征は幕を閉じた。
 どうでもいいがこのシリーズの間はTwitterのフォロワーも割と関西人が多かったこともあり(特に普段野球の話をしない人がそうだが)「え?俺のフォロワーにこんなに阪神ファンいたの?」という感じでずっとアウェーって感じだった。

お土産 たこパティエは微妙かなと思ったが職場にも家族にも好評だったのでよかった

 日本シリーズはご存じの通り阪神の38年ぶり優勝で幕を閉じた。阪神タイガースの選手・ファンのみなさん、おめでとうございます。第7戦までもつれ込む戦いで非常に見ごたえもあり、手に汗握る場面も多かったと思います。願わくばこのリベンジは交流戦で返したいなと思います。同行してくれたやきゅ氏や甲子園の情報もくれた阪神ファンの知り合いにも感謝したいなと思い、この記事を締めます。
ご覧いただきありがとうございました。

おわり