2023年3月31日金曜日

2023.3.25 終わりの場所と始まりの場所を見に行く旅

全ての物事には始まりがある。それと同時に終わりも存在する。
今回はその終わりと始まりを見に行く旅になった。

 今回の遠征はある番組の終了に端を発する。

フォロワーのとばつるさんが大好きだった番組が終わる。それと同時に出演者の一人である柳原利香さんが声優を引退することになった。「もうこれを逃したら二度と会えないんだぞ」という彼の熱意に押され、ほぼ見たことがない(何度か春瀬なつみさんがゲストに来た回とかは見たことがあるが)番組のラストイベントに向かうことになった。 

※例によって今回もイベントの話は少し後のほうなので、イベントのことを知りたいという方は少し飛ばしてください。


1.

 3月24日。この日は職場に根回しをして仕事を少し早抜けする。デレ7thみたいなことを避けるための措置である。一旦帰宅後、名駅へ。

23:20発 ドリームなごや10号
泥酔し意味不明な大声を出す男が先に名古屋駅を発車する便の運転士から乗車拒否をされる光景を横目にバスに乗車。1か月前に戻るならばなぜ真ん中の座席を選んだのか小一時間問い詰めたい。
定刻より少し早い時間に東京駅に到着。今日は(俺にしては)寝られた。夜行バス相手に勝利を収めたといってもいいだろう。
東京駅にはこんなメッセージが掲げられていた。
春とはそういう季節なのである。
京浜東北線に乗り込み、鶯谷の「萩の湯」に入りに行くのも一瞬のお決まりになってきた。
下駄箱の番号は前日支配下登録された茶野の背番号にあやかった。
風呂から上がり、山手線で池袋に向かった。
池袋駅の表示には相鉄線の行き先。今思えば開業して3年経つ相鉄とJRの相互乗り入れだが、一度も実感するような物を見ていなかった。
その後は渋谷に向かうために副都心線へ。
こちらは1週間ほど前に相鉄線との乗り入れが開始された。さっそく湘南台行きがやってくるようだ。
やってきたのは東急5000系。行き先とのミスマッチさに寝起きの頭がバグる。
表示は「東急線直通」だった。そこは相鉄を出さないのか。
渋谷に到着。この駅も最初やってきた13年前に比べると行き先、ホームの数など色々増えて大きく変化した。

13年前、クリスマスにこの駅を訪れた時はホーム端のベンチでカップルが乳繰り合ってたのを見たのだが、その2人はそこから始まったのか、それとも終わったのだろうか。
駅というのは様々な始まりと終わりが交差する場所だと思う。
今回渋谷駅にやってきた目的はこれ。シャニ5thを見て斑鳩ルカに脳を破壊されたので来た。
これからどのような物語が始まるのだろうか。
そういえば朝食を食べていないので地下から外に出る。
新しくなった銀座線渋谷駅。3年前駅がどこにあったのかは思い出せない。田舎者なので。
雨の渋谷。この町は再開発によりもう一度始まろうとしている。
ゆで太郎という蕎麦屋さんがあったので入る。関東ローカルのお店らしく、冷えた体にかけそばの温かさが染み渡った。おいしくいただいた後は再び駅に向かう。

2.

再び副都心線の渋谷駅。今度はここから乗りつぶしで昼前までの時間をつぶす。
初めて目撃したヒカリエ号がなぜ西谷行きなのか。
なんで小手指だけ強調されてんねん
早朝に東上線でダイヤ乱れがあった影響で数分程度列車が遅れていた。
明治神宮前で千代田線に乗り換えて代々木上原へ。
初めて小田急の駅に降り立つことができた。
駅の表示に「通過」とあったので待ってみるとロマンスカーがやってきた。千代田線直通の「メトロはこね」と「メトロえのしま」だった。
それを見送ると今度は反対側にもロマンスカーがやってきた。こちらは本厚木発北千住行きの「メトロモーニングウェイ」。371系以外のロマンスカーを見たのは初めてなのでテンションが上がる。
 再び千代田線で折り返し、大手町で下車。ここから東西線に乗り換えて乗りつぶし…と乗り込んで1駅目の日本橋で「あ!お土産買ってあと帰りの乗り換えルート確認しなきゃ!」と思って下車。すぐ反対側の電車に乗り込む。ちなみに今回は東京メトロ24時間券を使用している。
BGM:純白トロイメライ
気を取り直して再び大手町から東西線に乗り込む。ちなみにこの時「JR線」という案内に馬鹿正直に従っていたら八重洲口に行きたいのに丸ノ内側に出ていた。ちなみにB7出口に向かうと日本橋口のバスターミナルの前に出るので、もしこの先使う方が居たら覚えていただきたい。
乗った列車は葛西で快速に抜かされるというので東陽町で後続の快速に乗り換える。地下鉄なのに快速があるのはなんとも珍しい。桜通線にも走らないかな。
そろそろこの天気にムカついてきた

”なぜか”メトロの駅なのにJR船橋駅が書かれている変な駅名標
南砂町を過ぎると地上へ。雨の中荒川を渡る。
西船橋に到着。乗ってきた列車は東葉高速線に向かっていくのだがここで下車。みずほのATMでチケット代を下ろそうとしたらなぜかはじき出された。ただならぬ気配を感じたのでそのまま西船橋を後にすることにした。
その後、葛西で下車して適当に時間稼ぎをしながら西葛西に到着。
ここで連番者であるとばつるさんと合流、昼食を食べた後にイベント会場に向かうことになった。

3.

会場の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校
 今日のイベントは昼と夜の2部構成。会場に到着するとすでに50人ほどの参加者が居た。みんなそれぞれ名前を知っていたり顔なじみだったりという感じである。物販の会場は9階にあるのだが、9階でパンフレットを購入した後再び1階に戻されるという某大阪のドーム球場を思い起こす動線になっていた。
そして開場時間になったので再び9階に。会場はライブハウスのような場所で、おそらくカリキュラムで使用したり学内の発表会に使ったりする場所なのだと推測した。座席にはペンとアンケートが置いてあり、「これがメールの代わりです」とか書いてあった気がするが脳みそをフル回転させても特に何も出てこなかったのでそのまま放置する。

 やがて会場が暗転し、某海賊アニメのオープニングテーマに乗って海賊っぽい赤と黒のボーダーの服を着た都丸ちよさん(ちよちー)、柳原利香さん(やなりー)が登場。そして人質もといゲストの藤本彩花さん(あーたん)が番組グッズのバンダナを腕に巻かれて拘束された状態で登場した。なぜ海賊なのかという説明がやなりーからあったのだが「卒業→出発→出航→海→海賊」っていうことらしい。まあ分かる。イベントはふつおたの紹介から始まった。番組での思い出話や何度もゲストに来ているあーたんのモノマネを使ってちよちーが色んなところで笑いを取っている話、三角関係を演じたエチュードなど。特に印象に残ったのは「鍵を何度も無くしてしまう」というやなりーの悩みに対し、「キャッシュカードにパンチを開けてカギを付けてしまえばいい」というちよちーの提案に対して客席の霊長類(この番組のリスナーのこと)が詳しく解説していたシーンである。え?なんでそんなに詳しいの?
 その後も「ピンチの状況をあやか姫に伝えてもらう」という体で行われたジェスチャーゲームなど大きく盛り上がり、終盤にやなりー卒業後の番組パートナーがあーたんであることが発表された。(だよな!って感じだった)インターバルの間は駅前に出てドトールで一休み。雨は上がっていたがこの町はやたら水はけが悪く水たまりに足を何度も突っ込んで不快だった。

4.

昼食のロッテリア
 続いて始まる夜の部はちよちーとやなりーの2人だけで行われる。(なんで客入れてから3人目のイス片づけてんねん)夜の部のアンケートにはなんか書いた気がするけど覚えていない。今度は白を基調とした私服で2人が登場。ちよちーの帽子は後ろから見ると黒猫が引っ付いててかわいかった。なおやなりーの靴はちよちーのレインブーツを借りていた。ふつおたではこれまでの強烈な出来事や面白かったエピソードなどをトーク。続いて3つの質問でリスナーと「ソウゴリカイ」(この番組のテーマの一つだった気がする。)できているかを確認するコーナーが行われた。3つの質問とは
1.この番組を全部見たことがある。(ここで手を下げた)
2.都丸ちよのSNSの画像を保存したことがある。(まだ残ってる)
3.お風呂では膝から洗う(全員手を下げた)

やなりー「都丸ちよは居なかったねえ~」

 続いては2人が「ソウゴリカイ」できているかを確かめるコーナー。エチュードの中で3つ出される選択肢の中から最適解を選んでいきポイント化してどれだけ2人がお互いを理解できているかを確かめる。シチュエーションはキャンプ、プラネタリウム、花火大会などで計3問。ちよちーはやなりーのことを理解していたのだがやなりーはまさかのマイナス点(!)まあ、面白かったからよかったじゃないか。

 そしてイベントも終わりの時、ちよちーが手紙を書いてきたので読むのだが「バタバタしてて書きかけなのww」ということで2日後の番組最終回で改めて書いて渡すことに。最後の挨拶でやなりーは涙ぐみながらもこの番組やリスナーへの感謝を伝え、ラストには有志が作ったフライヤーを客席全員で掲げ「We Love チヨリカ!」と2人へのサプライズを行った。見事に大成功し大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。会場の外に出るとすっかりと日も暮れ、辺りは夕闇に包まれていた。空も少し泣いてるように思えた。

5.

 今回やなりーが卒業する理由はこれまで掲げていた「声優」という夢が終わるというものだった。本人は「10年やって成果が出なかったら辞めよう」という決意で続け、11年目となった今年に引退を決めたという。「この番組が無ければもっと早く辞めていた」と本人が語っていたようにこの番組はやなりーにとって大きなもので、それは確実に財産になったのだろうと思った。ほとんど見てない番組なのにこう語るのもアレなのだが、この番組は2人と霊長類の間に大きな絆を残したと思った。とても簡単には言い表せない大きな感情を抱きつつ「今日は膝から洗おうかな」なんて話をとばつるさんとした後、西葛西から東西線に乗り込んだ。
ちよからの千夜ってね

アイマスショップにあるちよちーのサイン
 秋葉原で今度は別の案件で東京に来ていた知り合いと合流した。こっちもラストライブだった。ユニットメンバーのうちの1人がこの日ラブライブ声優になったのを知っていた。つまりまだユニットメンバーにも、やなりーにもまだ続きの人生が存在する。
これ食べてたら新幹線間に合わなくなりそうだったので急遽予約変更した
「ちよちーがかわいかった」「あーたんの身長がすごくよかった」「やなりーにマジで頑張ってほしいよね」などイベントの感想を話し、再び1人になって新幹線ホームに向かった。
 1人で東京に行くようになってから10年近くの年月が経過した。走っている車両、駅、ビルや街並みなど変わっていったものは枚挙に暇がない。そして1人の声優が迎える人生の転機を目の当たりにした。しかしこの全ての変化は前向きにとらえることができる。この文章をやなりーさんが見ている体で書いていく(見てるかもしれないのでね)が、彼女がこの11年間で手にした思い出は決して消えることがない。これから先の道が明るいものであることを願って心からエールを贈りたいと思う。

というわけで今回は以上です。ほぼ番組エアプなのにこんなに書いてしまった。ここまでご覧いただきありがとうございました。