2024年7月21日日曜日

2024.7.6-8 【蓮ノ空コラボゲーム遠征】6回裏のストーリー①

序章

 2年前、パリーグとラブライブとのコラボが行われ、我らがオリックス・バファローズともコラボ試合が行われた。

https://turumaista.blogspot.com/2022/08/20227810.html?spref=tw

試合結果?なんで言わなきゃなンねェんだよ!


あれから2年


 ということで。

 

いざ。


第1章 単振動必須のローカル線

7月6日(土) 晴れ
 今回も前回同様、近鉄電車全線と葛城山ロープウェーが3日間乗り放題の「近鉄週末フリーパス」を利用する。前回より値上がりして5000円になっているが3日使うとなれば安いものである。しかし葛城山のロープウェーは運休中なのにご丁寧にもロープウェーの券もちゃんとついてくる。これは生まれた瞬間からただの紙切れになる悲しき物体である。
近鉄名古屋駅からスタート。
5:50発 伊勢中川行き急行に乗車。
車内はそこまで乗っておらず、快適であった。
以前同じ列車に乗った際に「もしかして大阪側にLCカーがあるのか?」と考えてたので前側の乗車位置に張っていたらLCカーが来た。地味にクロス状態で乗るのは初めて。
名古屋を出発し、蟹江、弥富と停車し、木曽川、長良・揖斐川を渡って三重県へ。
桑名を過ぎるとまあまあな乗車率になっていた。
6:23 近鉄四日市に到着。ここで今回1路線目の乗りつぶしに向かう。
 ここからは湯の山線に乗り換える。1913年に当時の四日市鉄道が軽便鉄道として開業させた路線だ。
名古屋・大阪方面から湯の山温泉や御在所岳へのアクセス路線となっている。
かつては特急も走っていたが、現在定期の特急は無くなっており、ローカル列車のみが走る路線になっている。
6:33 四日市発
 四日市を出ると北に進路を取り、西に大きくカーブする。しばらくは住宅街を走るが菰野町に入ると田園が目立つ。先述のように特急列車が来てた路線なので途中駅は大羽根園を除いて全て交換可能駅であり、一部の駅は一線スルーとなっている。
菰野駅に到着。実は菰野は新卒で入った会社で初めて仕事をした場所であり、ここから名古屋に向かって帰ったのが湯の山線の初乗車である。
つまりここからが本当の未乗区間だ。気づいたら小学生か中学生ぐらいのソフトボール部か何かのチームに囲まれていた。
 ソフトボール部が降りるとまばらに残っていた他の乗客も気づいたら大羽根園で全員降りていた。そこから勾配を上がっていくと終点の湯の山温泉に到着。
行き止まりからは夏らしい風景が広がっていた。
以前鈴鹿線も乗ったのでこれにより名古屋統括部の路線の未乗区間は志摩磯部~賢島の実になった。
駅舎は平屋建て 自動改札はない

前述のとおり、ここから御在所岳や湯の山温泉へアクセスできる

駅前には何軒かの商店が並んでいた

折り返しまでの時間で駅の外に出てみる。朝早いのでまだ人もほとんどいない。大羽根園で乗客がいなくなるのも頷ける。
折り返し7:05発の四日市行きに乗り込む。大羽根園までは貸し切り状態の車両も気づいたら学生の集団に囲まれ大混雑になっていた。菰野町にはプロ野球選手を輩出したこともある菰野高校などの学校を始め、宅地開発なども進んでおりローカル線というよりはちょっとした幹線ぐらいの雰囲気である。以前乗った鈴鹿線もそうだがローカル線はほとんど学生に支えられてると思った。
 7:30 近鉄四日市に戻ってくる。ドアが開くと同時に大量の学生が吐き出され、乗り換え列車や改札口などに各々散らばっていった。ここで少しだけ時間が空く。
軽めの朝食を買い、再びホームへ。ホームに向かう途中に「睡眠の重要性!」と書かれたTシャツを着た兄ちゃんとすれ違い、前日ほとんど眠れてない身として「ごもっともです」以外の言葉が出てこない。
 ここからは特急で大阪線方面に向かう。7:59発大阪難波行きアーバンライナーに乗車。まあまあ短距離の利用なのでレギュラーシートを選ぶとこちらも6割ぐらいの乗車率だった。土曜日とはいえまだ朝早い段階に名古屋を出発する列車だからだろうか。
 
名張駅手前の車庫で「大阪上本町」行きの文字を見ると大阪に近づいてる実感がわく

 伊勢中川を過ぎ、連絡線を渡る。その後は特急らしくぶっ飛ばすとあっという間に名張に8:57着。
 ここ名張は不思議な場所である。場所的には東海3県の一部、三重県名張市なのだが、名古屋より大阪を生活圏としている人の方が多い。実際テレビもCBCや東海テレビではなくMBSや関西テレビである。
そりゃあそうだ、こんな場所で栄のおいしいスイーツの話題なんかされたところで何も思わないだろう。ちなみに名張をはじめとする三重県伊賀地方で関西の放送が現在(地上デジタル放送になって以降)も見られるようになった経緯は違う方がまとめているのでこちらもぜひ参照してほしい。
ということで下車、駅の外に出てみる。
 駅前には名張出身の作家・江戸川乱歩の銅像が建てられている。
 東口の駅舎は三角屋根が特徴的。改札口などは地下にある。こことは別に西口に抜ける通路も存在する。
京都や上本町、そして名古屋・伊勢志摩などに向かう行先が一同に見られる。
西口に向かう通路横には中京銀行と百五銀行のATMが設置されている。どちらも名古屋でよく見る銀行なのでここで
少しだけ東海地方を感じられる。
西口は東口と違って少しこじんまりとした印象。看板は少し和風テイストになっている。
ホームから名古屋方には留置線がある。
名張始発の特急ACE
ホームは2面4線、10両編成に対応した長さのホームでは増解結なども行われる。ちょうど名張始発の特急が出て行ったあとに特急ひのとりが通過。その直後に乗車する次の列車がやってくる。なかなか忙しい駅である。
 9:18始発 大阪上本町行き急行。
割と快適な気候の名張を後にし、大阪へ…とはいかない。次の目的地に向かう。

第2章 路線図眺めて数十秒

 ほとんど乗客がいない急行列車で西に向かう。急行とは言いつつも桜井までは各駅停車だ。普段特急でぶっ飛ばす駅や景色をじっくり眺められる機会でもあるのだが、言うほど乗客も乗ってこない駅が続く。
榛原駅に到着した。ここも始発列車が多い場所で、大阪線ユーザーなら一度は榛原行きを目にしたこともあるだろう。そして知らないうちに奈良県に入っていたことに気づく。
榛原からは少しずつ乗客も増え、急行が急行らしくなる桜井を出ると立ち席も増えていた。
9:50 大和八木に到着。前回の近鉄乗りつぶしで3~4回は利用した駅だ。橿原線ホームに向かうが接続がクソ過ぎる。
10:06発 橿原神宮前行き普通に乗車。クーラーの効いた車内が快適である。
10:11 わずか5分で橿原神宮前に到着。
またしても接続がカスなので待たされる間にこの駅をじっくり観察することにした。
台車履き替え用の車庫には南大阪線の6407系が改造された状態で留置されていた。
近鉄の大前提の基礎知識だが大阪線や名古屋線などは1435mmの標準軌、大して南大阪線や吉野線は1067mmの狭軌を採用している。
南大阪線内には大規模な検査や改修を行う工場が存在しないために橿原神宮前で台車を履き替えて輸送されるのである。同じような設備は養老線(養老鉄道)との接点である桑名駅付近にも存在している。
 今回見てみるのは橿原神宮前駅1番線と同じホームにある番号のないホームである。
まずは1番線のレールを確認、こちらはさっきまで走ってきた橿原線の線路なので標準軌である。
続いてその反対側の線路を確認。こちらはなんと狭軌である。
この線路が狭軌なのは理由がある。それは吉野線や南大阪線を天皇・皇后両陛下をはじめとする皇族方が利用する際や貸切・臨時列車が発着する際、橿原線との乗り換えが便利になるようにしているからだ。実際、2017年にはこのホームから南大阪線・吉野線の臨時列車として「青の交響曲」が橿原神宮前始発で設定され、このホームから発着していたという。
初めて改札外に出てみる

それなら普段からこのホームから吉野行きを出してくれよ。という愚痴はさておき、ここからは吉野線で吉野を目指す。


つづく