第9章 1.067メートルの道
今思えばホテルの朝食以来6時間ぶりの食事だった。ここ数年は生活リズムの関係上朝食べるのがめんどくさくなって昼にがっつりまとめて食べていたのだが、その結果「痩せすぎ」と健康診断で診断されてしまった。食事量と行動が合ってないのだろう。
余談もそこそこに中央林間から溝の口に向かう。14:52発の準急 メトロ直通押上行きに乗車。こいつは東武の50050系だった。そういえば半蔵門線に初めて乗った時、接近放送時にLEDで「東武の車両です」などと案内されてるのを見て「オタクに優しいのか?」と思ったら会社ごとに車いすスペースの位置が違うからという理由を後に知った。来た道を戻り、眠い目を擦りながら列車は溝の口に到着。
溝の口駅の大井町線の駅名標は2つある。こっちは田園都市線。こっちが大井町線の駅名標だ。先述の通り急行は田園都市線に直通するが各駅停車はこの溝の口が始発だ。
車両は東急と言えばこれ!という顔の9000系。去年の4月に長野で同じ顔の電車に乗ったが、あいつは1000系。この9000系は制御装置をインバーターにしたやつだ。まあ細かいことは専門家に聞けばいいか。
その9000系が東横線から押し出され、5両編成化されたものが2009年からこの大井町線で使われている。誤乗防止のためラインカラーはオレンジのグラデーションに塗り替えられている。
ふっとこの車両にクロスシートがあったのを思い出し、行ってみたらちょうど空いていたので座る。普段転換クロスシートに慣れていると「こんなのでクロス名乗るのか?」と思うが東急でクロスシートはまあまあ貴重なのでありがたく座る。
車両は東急と言えばこれ!という顔の9000系。去年の4月に長野で同じ顔の電車に乗ったが、あいつは1000系。この9000系は制御装置をインバーターにしたやつだ。まあ細かいことは専門家に聞けばいいか。
その9000系が東横線から押し出され、5両編成化されたものが2009年からこの大井町線で使われている。誤乗防止のためラインカラーはオレンジのグラデーションに塗り替えられている。
ふっとこの車両にクロスシートがあったのを思い出し、行ってみたらちょうど空いていたので座る。普段転換クロスシートに慣れていると「こんなのでクロス名乗るのか?」と思うが東急でクロスシートはまあまあ貴重なのでありがたく座る。
15:22発 各停(緑)大井町行き
大井町線は1927年。目黒蒲田電鉄によって大井町~大岡山に開業した路線である。なんとこの時から大井町線を名乗っている。昭和初期からこういう大手私鉄で路線名が変わってないのは珍しいなと思えてきてしまう。その2年後に自由ヶ丘~二子玉川の二子玉川線が開業し。その後この2つの路線が組み合わさり、現在の大井町線の形が出来上がる。その後1963年に一度田園都市線に改称され名称が消滅するものの、1979年に新玉川線開業により再び大井町~二子玉川園(現:二子玉川)が大井町線として分離した。そして2009年に溝の口まで延伸され現在に至る。
先ほど「各停(緑)」と書いたが、この路線には2種類の「各停(青)」と「各停(緑)」が存在する。緑は自由が丘~溝の口の複々線で大井町線の線路を走行し、青は田園都市線の線路を走行する。そのため緑は線路上にホームが無い二子新地、高津を通過し、青は停車する。関西で言うと南海本線と高野線みたいな感じである。そのため乗車中の列車は各駅停車なのにこの2駅を通り過ぎた。それじゃ「普通」とかでよくないか?
正直夕方になるともう眠い。疲れもあるので寝そうになるのを必死にこらえながらの乗車になるのだが、この路線はずっと住宅地を走る。そのため景色もそんなに変わらないし結構乗降も多い、だからこそ急行にQシートが導入されたのだろう。指定席がつけられる区間には理由があるのだなと思いながら次第にビルが近づき、建設中の大きなビルに挟まれそうな終点・大井町に到着した。
残すは新横浜線、ただ一つ。ここで昨日見たみなとみらいのコラボを見るついでに横浜まで京浜東北線でワープすることにした。大井町15:57発 快速根岸線経由大船行き
快速と書いたがもう快速区間が終わっている、種別というものの存在意義がよくわからなくなりながら桜木町に到着。
地味にJR側で降りるのも11年ぶりだ。以前は専門学校の実習で利用したのだが、その時は横浜線に205系が走っており、新横浜駅は相鉄の工事が行われ、横浜スタジアムもオレンジ色の座席だった。時の流れを感じてしまう。せっかくなので汽車道を通ってみなとみらい方面に向かう。
ここは旧横浜駅、現在の桜木町駅から新港ふ頭までを結ぶ貨物線の跡地を利用した遊歩道で、文字通り廃線跡を歩けるような場所になっている。
1907年製の港一号橋梁を渡る。銘板には歴史が刻まれている。
地味にJR側で降りるのも11年ぶりだ。以前は専門学校の実習で利用したのだが、その時は横浜線に205系が走っており、新横浜駅は相鉄の工事が行われ、横浜スタジアムもオレンジ色の座席だった。時の流れを感じてしまう。せっかくなので汽車道を通ってみなとみらい方面に向かう。
ここは旧横浜駅、現在の桜木町駅から新港ふ頭までを結ぶ貨物線の跡地を利用した遊歩道で、文字通り廃線跡を歩けるような場所になっている。
1907年製の港一号橋梁を渡る。銘板には歴史が刻まれている。
余談だが前述の国内実習の時にもここを通ったのだが、その時は迷子になって集合時間に間に合わなくなりそうだったので文字通り暴走機関車のようなスピードでこの汽車道を通って桜木町に戻ったというゴミみたいな思い出がある。こうしてゆっくり見られるのは初めてだ。
なお、この橋のウッドデッキの下にはバラスト、レール、枕木がそのまま残されている。いつか見てみたいものだ。
少し歩いてワールドポーターズに到着。
大活躍だったはーちゃん
中の人がレアキャラなせいで未だに1回しかライブで見てないみりあちゃん
君は来なさいよ。
こうして町中にキャラクターがいることに賛否(限りなく否の方が少ないだろうが)があるだろうが、「でらます」のように地元とのコラボは楽しいのでもっとやってほしい。きっと新しい街の魅力を俺のようなよそ者や地元の人間も気づくかもしれない。
なぜかDJぴにゃになっていた。7thナゴヤドームもすでに5年経とうとしてることにビビってしまう。あの時「アイマス最KOO!」なんて言ってた頃の勢いって、
中の人がレアキャラなせいで未だに1回しかライブで見てないみりあちゃん
君は来なさいよ。
こうして町中にキャラクターがいることに賛否(限りなく否の方が少ないだろうが)があるだろうが、「でらます」のように地元とのコラボは楽しいのでもっとやってほしい。きっと新しい街の魅力を俺のようなよそ者や地元の人間も気づくかもしれない。
なぜかDJぴにゃになっていた。7thナゴヤドームもすでに5年経とうとしてることにビビってしまう。あの時「アイマス最KOO!」なんて言ってた頃の勢いって、
横浜市内の用事はもう終わらせたので再び歩いて駅に向かう。
せっかくなのでロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」に乗ろうとしたらクソみたいに高かったので断念。アトラクションの値段やねん。横浜第二合同庁舎 旧生糸検査所 |
みなとみらいでなんとなく下車。これで全駅下車達成。本当に降りるだけなのですぐ次の列車で横浜駅に向かう。
今日1日でだいぶTOQビジョンに慣れてしまった気がする |
横浜で再び1日乗車券を使うため改札を出場即Uターンで入場。17:27発の特急西武池袋線直通小手指行きはかなり混雑していたのだが、50代ぐらいの夫婦が分かれて座っていたので「菊名で降りるんで!」と言って席を譲って徳を積む。
日吉に到着。いよいよゴールが見えてくる。菊名17:36発各停渋谷行きに乗り換える。新横浜線が分かれる日吉に特急が停まらないから。というのが理由なのだがなんか面倒くさい。
ここは長らく目黒線、都営三田線、東京メトロ南北線からの直通列車の終点だったのだが、今じゃ新横浜まで向かうようになった。
埼玉高速鉄道の2000系がやってきた。こいつは東急線以外はずっとホームドアで姿が見えないのでなかなか撮影難易度が高い。
反対側には横浜高速鉄道のY500系が到着。東横線や目黒線は車種が多くて見ていて楽しい。
東急新横浜線は2023年3月に開業した文字通り出来立てほやほやの路線だ。日吉を出発するとトンネルに潜り、唯一の途中駅、新綱島に停車。わずか5.7kmの路線だが新横浜駅を介して新幹線と東横線沿線が近くなったこともそうだが、海老名などの相鉄線へのアクセスが良くなったのをこの2日間で感じた。
ラインカラーは紫色 相鉄の青と東急の赤の中間ってことだろうか。知らんけど。 |
そして…
17:53 新横浜に到着。昨日は相鉄、今日は東急側からこの真新しい地下駅に降り立つ。これで東急全線の103.3kmを制覇することを達成した。正直言って疲れたのだが、何かを成し遂げるという達成感に勝る快感はとても気持ちがいいものである。
向こうのホームには相鉄の車両が入線していた。
真ん中には東京メトロの9000系が入線。こいつもまさか相鉄電車と並ぶようになるとは思わなかっただろう。
東急に別れを告げ、このままJRの駅へ向かう。お土産を購入し、EXアプリを開いたのだがどの列車も満席だ。そりゃ、連休最終日だし当然かと思ってたのだが偶然にも窓際の空席を見つけて予約。
新横浜18:45発 こだま749号名古屋行き
さらば横浜。また楽しませてくれ。
乗ってみたらなぜか3人席でカップルのいるところに席があった。結局名古屋まで一緒だったし後ろもなぜかずっとガラガラだった。おい、どないなってん。
在来線ホームに行くとキハ25系がいた。あー安心する。この顔。
そのまま鶴舞に向かう。
21:44 鶴舞駅に到着。これで今回の遠征は終わりを迎えた。余談だがこの鶴舞から続く線路は羽沢横浜国大を通じて相鉄、東急にもつながっている。そう考えると鉄道趣味はロマンがある趣味ではないだろうか?自宅の最寄り駅から知らない街までつながっている。この先には数多くの冒険が待っていると思うと俺はこの趣味のそんなところが好きなのだろうと感じた。
そのままにしておくとなくなってしまうもの、なに?
今回、「もうデレマスは最後にしよう」という思いで出発した。結論から言おう。次回デレマスのライブ行くかどうかは全く分からない。なぜなら来年モチベーションがどうなっているかなんて全く分からないからだ。チケットが外れたら行かないだろうし、そのままにしておくと多分「行かない」という選択肢が真っ先に出るようになってしまうだろう。だから1つ1つの、次のライブに全力を注いで今しかない瞬間を楽しむことが今必要なのだろうと思った。
シンデレラガールズというのは今思えば戦いの歴史だったと思う。ライブ感想パートに書いたような「新曲を待ち望む演者」「またリベンジしたいと語る演者」「声なきアイドルのステージを待ち望む俺たち」はこの先も運営に向けて発信していかなければならないと思う。そうやって運命を変えてきた歴史がそれを証明している。それこそラインカラーや新車を拵えて都心にカチこんだ相鉄、街を一から作り上げた東急、みなとみらいの再開発を進めた横浜市から学べることだってあるはずだ。
この記事を書いている間にミリオン11th直前の中止という悲劇が起きた。ライブが直前で中止になるという事実にショックを受けながらも「でらます」コラボのために名古屋に来た数多くのオタクを見かけたのだが、共通しているのが悔しさや悲しさの中にも「ミリオンライブをここで終わらせてはいけない」という気持ちを感じたことだ。それじゃ俺たちも同じ気持ちでこの先シンデレラガールズというコンテンツを止めない、立ち止まらないという気持ちで向き合うのが正解なのではないだろうか?と、出会ったオタクの楽しそうな顔を見て思った。この「スターライトファンタジー」の物語はきっとファンタジーではなく、俺たちの置かれた現実なのであろう。ならば、いずれ来るであろう最後の日まで後悔なく楽しむことが今出来ることなのではないだろうか?それがきっと未来を、運命を切り拓くことにつながると信じている。まもなく13周年を迎えるシンデレラガールズの旅路がこれからも続くことを信じ、この記事を締めようと思う。
最後に今回会ったいつものメンバー、知り合った方々やその他お会いした方々、安全運行に努めてくださった各鉄道会社の方々やホテルの方々に謝意を表したい。本当にありがとうございました。
乱文雑文になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
cgSF遠征 星と海に響くファンタジー 完