第3章 HIGHSPEED
そばを高速で平らげ、再び横須賀中央駅のホームへ向かうと次に乗る快特がやってきた。京急のフラッグシップ車両、2100形だ。某鉄道ジャーナルには「日本で唯一料金不要で乗車できる2ドアクロスシート車」なんて嘘が書いてあったが、ちょっと考えたら213系とか出てくるだろうになぜそんなことをチェックもせずに出してしまうのだろうか。そんなのだから廃刊するのだろうが。 13:35発 快特品川方面泉岳寺行きに乗車。先述の通りクロスシートでしかも2ドアなので詰め込みが利かず、横須賀中央の時点で座れなかったばかりか金沢八景からはほぼ片足立ちのような姿勢になってしまった。昼間だというのにとんでもない混雑だ。
横浜で席が空いたのでようやく座れた。ここからはJRと並走する区間であり「ハマのあんちくしょう」の本領発揮…と思いきや突然の踏切安全確認で減速してしまった。それでも一旦停車とかで済ませそうなところを徐行で切り抜けてその後は何事もなかったかのように快走。さっきまでのJRとはえらい違いである。
京急川崎で窓側の座席が確保でき、京急蒲田を過ぎた後はビルとビルの間を高架で抜けるように走り、八ツ山橋を渡ると14:23 品川に到着。ここで下車。
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多摩川を渡り、いよいよ東京に突入 |
京急川崎で窓側の座席が確保でき、京急蒲田を過ぎた後はビルとビルの間を高架で抜けるように走り、八ツ山橋を渡ると14:23 品川に到着。ここで下車。
さっそくカメラで写真を…
あれ????AFがなんかおかしい、手動にすれば撮れるのだが全然作動しない????
やばい、これは緊急事態である。しかしここは数々のトラブルに見舞われた経験が功を奏した。冷静になって色々スイッチをカチカチしてたら…
直った。とりあえずトラブルは収まった。
こういうときに大切なことは慌てないことである。
京急の品川駅は現在、立体交差事業のために移転工事が進んでいる。そのため現在の駅から少しだけJR寄りに移動するためこの駅はもうすぐ見られなくなる。
鉄道の世界も今しかない瞬間に溢れている。
ホテルが軒並み高すぎたのでカプセルホテル泊である。去年大阪でも同じことをしたのだが、カプセルはお風呂が大きいのが一番いいポイントだと思った。以前ここのホテルはフォロワーが泊っていて中々よさそうだと思ったのが選んだ理由である。
カプセルの中で野球中継を見ながら少し休む。
こっちはこっちで会沢紗弥が凄かったらしい、帰ったらアーカイブを見て確認することにした。こっちもこっちで二ノ宮ゆいの話、天谷優美の話、そして「コンテンツを続けるためにオタクは何をしたらいいのか?」という話もした。短い時間であったが有意義で楽しい飲み会だった。
店の外に出ると4月に廃止された東京高速道路、通称KK線と長期通行止めになった首都高八重洲線があった。「へ~こんなところにあったのか~」という感じでみんな写真を撮ってしまった。
解散後はひとり上野に向かう。
真夜中の上野駅地平ホームに何となく立ち寄る。そこに汽車の姿はない。
かつては長距離夜行列車が発着していたこの場所も昼行特急や上野止まりの中距離電車が来るだけになってしまった。当たり前だったものは何一つ当たり前ではないのである。そこにあるコンテンツもいつか消えてしまうしそれまで思う存分楽しもうではないか。そして、出来る限り無くならないように我々にも出来ることがあるはずではないか?
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ラッシュ時に主に使用される行き止まり式の3番のりば |
鉄道の世界も今しかない瞬間に溢れている。
品川14:31発 山手線内回り
14:52 上野に到着。
上野と言えばパンダ。そんなことかパンダがお出迎え。そういえば和歌山のパンダは返還されるらしい。とはいっても上野のパンダしか見たことが無いのだが。
ということで徒歩でホテルに移動、地図通りに進んでいたら裏口に着いてしまったので遠回りする。上野と言えばパンダ。そんなことかパンダがお出迎え。そういえば和歌山のパンダは返還されるらしい。とはいっても上野のパンダしか見たことが無いのだが。
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緑は霞ケ浦と帆曳船のイメージらしい |
緑色の車体が見えたのでよく見るとE657系だった。フレッシュひたちの亡霊みたいな塗装は他にもやってるそうだが、それならE653系を戻しちゃダメなのか?と調べたらもう臨時列車用の車両は別の色に塗られているらしい。
ホテルが軒並み高すぎたのでカプセルホテル泊である。去年大阪でも同じことをしたのだが、カプセルはお風呂が大きいのが一番いいポイントだと思った。以前ここのホテルはフォロワーが泊っていて中々よさそうだと思ったのが選んだ理由である。
カプセルの中で野球中継を見ながら少し休む。
昔は「カプセルホテルって騒音とか狭さとか気にならない?」と思ってたのだが、普段のホテルでも大体横になっているので大して変わらないし、騒音もヘッドホンをしていれば案外気にならない。
いい具合の時間になったので会場に向かう。
さっきまで一瞬雨が降っていたらしく、空には虹がかかっていたそうだが地下鉄の出入り口を探していたので虹のことは後で知った。
申し訳程度のヤクルト要素。
申し訳程度のヤクルト要素。
「嫌なんだよね、アーティストデビューしてアルバム1個で終わる女性声優が」という話をしたのち、会場に向かう。
「この道で合ってるのかな…」と思いながら進んでいたらライブの出演者一行とすれ違って思わず二度見してしまったと同時に、この道で合ってることを確信した。
今日の会場。
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六本木ヒルズを望む |
今日の会場。
「ツボミシンフォニー」の時といい整理番号っていいシステムだけど番号の人いないことが多いなと思いつつ会場内へ。オールスタンディングは初めてなのでオリックスのファンクラブでもらったボディバッグが初めて役立つ。
引き換えたオリオンビールを飲みながら開演を待つ。ちょっとどこに居たらいいのか分からなかったので端っこに行ったらすぐ横が階段でそこからケーブルが垂れるような形になっており、さらに上はPA卓があって出っ張っている部分だったのでジャンプするとかなり狭く、常にスクワットのような形になった。
19:00 開演。
久しぶりに見る二ノ宮ゆいさんも天谷優美さんも相変わらずかわいかった。特に二ノ宮さんはこの1年で活動休止や事務所からの退所など色々あったこともあり「帰ってきてくれてありがとう」の気持ちしかなく見ただけで感動してしまった。
ということでセットリストはこんな感じだった。公式が貼れや。
昼は知らなかったのだが、夜は1曲目からアガる曲を次々に続けてきて良かった。「みなさんお酒飲み過ぎないでね」なんてことを言われたのでオリオンビール1杯だけで済ませたのだが、盛り上がってる間に一気に酔いが回ったような気がした。お酒、こわい。swing,sing oneman live「私たちにエンディングはいらない」 セトリ セットリスト#swingsing pic.twitter.com/J1RKA309vz
— カニミソ (@kanimiso_91) April 26, 2025
生バンドのライブはシンデレラガールズなどで何度も鑑賞しているのだが、キーボード、ドラム、ベースと3人だけのバンドは初めてだ。途中でキーボードの人がアレンジを入れまくって出演者の人たちもだんだん「お??」みたいな表情になっていくのが面白かった、天谷さんとか明らかに笑ってたのだが歌い始めると表情がキリっと変わるのが良かった。
現地で大橋彩香さんの評価がめっちゃ上がった |
みんなも聞きましょう(リンクは下記へ) |
MCではバンドメンバーが「俺らまだやれます!」なんて感じでアレンジを入れた話や二ノ宮さんが「戦ってきます」と言ってステージに出てきた話が残っている。このコンテンツは出演者もバンドも一緒に高めあってる感じが出ていてとても良いなと思ったと同時に、もっと広めなきゃいけないとも感じた。「この公演は映像化されない」と言われたときに周りに居た人と一緒に「これは!?」「これは!?」とか言ってステージ用のカメラを指さしたりするような一体感も生まれ、少人数だからこそ感じられるライブだった。秋場ゆりさんは「ハッシュタグ付けて感想つぶやいて!」と言っていたのでさっそく終わった後にパっと出せる感想だけを考えてツイートした。これが届けばいいと思う。
そんなかんじで音に溺れた時間を過ごし、余韻に浸‥‥
りたいところだがこの後同日に開催されていたデレステ10th東京終わりの打ち上げに合流するために夜の港区を全力疾走した。行きと違う道を通ってしまったためにちょっと迷いかけたが特徴的な道の形を覚えていたせいで何とかなった。コインロッカーからボディバッグ以外のカバンを取り出し、銀座線で新橋に向かった。
こっちはこっちで会沢紗弥が凄かったらしい、帰ったらアーカイブを見て確認することにした。こっちもこっちで二ノ宮ゆいの話、天谷優美の話、そして「コンテンツを続けるためにオタクは何をしたらいいのか?」という話もした。短い時間であったが有意義で楽しい飲み会だった。
店の外に出ると4月に廃止された東京高速道路、通称KK線と長期通行止めになった首都高八重洲線があった。「へ~こんなところにあったのか~」という感じでみんな写真を撮ってしまった。
解散後はひとり上野に向かう。
真夜中の上野駅地平ホームに何となく立ち寄る。そこに汽車の姿はない。
かつては長距離夜行列車が発着していたこの場所も昼行特急や上野止まりの中距離電車が来るだけになってしまった。当たり前だったものは何一つ当たり前ではないのである。そこにあるコンテンツもいつか消えてしまうしそれまで思う存分楽しもうではないか。そして、出来る限り無くならないように我々にも出来ることがあるはずではないか?
そんなことを考える東京の夜だった。
翌日はメインイベントもないので適当に乗りつぶしをする予定を立て、温泉に入った後床に就いた。
つづく。
おまけ
Swing sing,の曲を、聞きましょう。