2023年11月25日土曜日

2022.7.8~10 夏の始まり、虹を探して。⑤

 →第7章つづき

前回:https://turumaista.blogspot.com/2023/04/20227810.html

なんばで今日中の乗りつぶしを終えた後はかいていさんと合流、色々話す中で「大和西大寺もカオス駅という歴史だけ残ればよかったのにねえ」という結論に至った。
色々街歩きした後夕方にホテルへ帰還。
はい。
泊っているホテルにはこのように宿泊者限定のバーが開かれているので少しだけ飲む。

「鏡月ってそういえば飲んだことないな…」と思って飲む。口にはあんまり合わなかった。
多分薄すぎたんだと思う。そのあと再びかいていさんと合流。
集合場所はここでした。煽りか。
DAZNでオリックスの試合を見ながら飲む。
紅林が頭に当てられて乱闘起きたりしてたが160キロ近いボールを頭に当てられても翌日平気だったのどう考えても怖い。帰りにロッテファンとすれ違ったので思わずピリついた。
ベロベロに酔った後は別れてホテルへ。明日は残り1路線の乗りつぶしに入る。

第8章 ”TENRI LINE" Rainbow

 7月10日(日)
 朝6時少し前に起床。ここ最近の遠征では珍しく天気に恵まれた方だったと思う。ホテルで朝食をとり、荷物をまとめてチェックアウト。まずは梅田に向かった。
お世話になりやした~
梅田の地下街はすでに下調べしたので余裕をもって目的地に向かった。(この1年後にあんなことになるのにね)

一昨日本町で食べられなかったケーキパフェを梅田で食べる。なおこのお店も無くなった模様。どうしてくれる。
食べ終わった後はいつものように難波…のコインロッカーには入れず、最後の乗りつぶし先に向かいそのまま名古屋に帰るのが今日の行程である。
今日最初の列車はこちら!
大阪難波11:10発 特急伊勢志摩ライナー賢島行き
この遠征2回目の伊勢志摩ライナーに乗って大阪を離れることになった。
この3日間の思い出の地を通っていく。
ホテルの連泊特典の水とともに東へ
大和八木 11:40着
当然このまま伊勢志摩なんかに行くわけではなく、大和八木で下車。ここで伊勢志摩ライナーを降り微妙に残している路線に向かう。
大和八木11:47→平端12:01 普通京都行き
この旅最後の乗りつぶし路線、天理線の始発駅である平端に到着。
天理線ホームは橿原線から少し離れた場所にあった。
ホームには9020系の2+2両編成がすでに停まっていた。先頭車両に乗ったと思ったらどうやらこっちが最後尾だった。疲れている。
平端12:12発 普通天理行き 天理12:18着
 天理線が開業したのは1915年、当時の新法隆寺駅、その後の近畿日本法隆寺駅から天理駅までの間を天理軽便鉄道として開業したのが始まりである。1921年におなじみ「大軌」(大阪電気軌道)が買収した際に現在の「天理線」という路線名が名付けられた。
セレブ!(気さくな挨拶)
 翌年、電化(直流600V)と標準軌への改軌が行われ、当時の大軌畝傍線(→近鉄橿原線)が開業した際に上本町から天理までの直通運転が始まり、同時に新法隆寺~平端は法隆寺線として分離され、1945年に休止、そのまま廃線となった。その後1969年に1500Vへの昇圧が完了し、現在の天理線が出来上がった。
そんな歴史を調べている間に平端駅付近からの田園風景は姿を消し、天理市内の住宅地を走り、列車は天理駅に到着した。所要時間は14分の短い乗車だった。
超個人的には法隆寺線が残っていればついでに小学校の修学旅行以来に法隆寺に行けたんだけどなあ…という感じだった。
ホームは片側ホームが2面、線路2線を挟む形で島式ホームが1面、島式ホームは広く、多客時にも十分なつくりの行き止まり式駅になっている。
こちらは臨時改札だろうか。天理教の催事が行われる際には使われるようだ。
駅の外に出る。高架になっているのはJR桜井線。こちらも臨時列車が訪れることもある。
その下にあるのが近鉄の天理駅。開業はJRの方が1898年と古い。
これで予定していた近鉄7路線(橿原,信貴,西信貴鋼索,けいはんな,生駒,田原本,天理)の乗りつぶしは完了となった。
天理と言えば新宗教(江戸時代以降に成立した宗教を指す)として知られる天理教の総本山がある宗教都市である。天理教では人間の心の中心を「ぢば」と称し、信者がこの地を訪れることを「おぢばがえり」と称している。だから駅前に「ようこそ おかえり 天理へ」と書かれているのである。
駅前の商店街にさっそく古い看板のダイソーがあったので水分を補充する。
とりあえず総本部のある方まで歩く。

レトロさが漂う商店街にはところどころに信者向けのお店っぽい場所があった。
もはやこの町は宗教と共に生活しているんだなという感覚だった。
天理教中河大教会信者詰所の大きな建物が見える。かなり大きいので驚くが、反対側にも大きな建物が並んでいた。こちらも天理教の施設のようだ。
詰所が見えてきた後も商店街を進む。
せっかくなので昼飯は天理スタミナラーメンを食べることにした。
店内には著名人や地元の学生スポーツチームなどのサイン色紙が並ぶ
今日のオリックス要素
白菜や豚肉の入った天理スタミナラーメンをいただく。暑い夏にはかなり効く。正直駅からここまで歩くのだけでも疲れてしまったので、再びチャージして街歩きを再開。
再び歩くこと数分、天理教の総本部に到着した。敷地内は地図で見るとかなり広く、ここから見えるのもほんの一部である。
別に見学するわけでも入信するわけでもなんでもないので見たら駅まで歩いて帰る。
途中にバス停があったが歩いたほうが早いと思ったらバスに抜かされた。クソボケ。
駅近くの地下道には天理高校野球部のパネルもあった。太田椋さん、早くブレイクしてください。
そして行きには気づかなかったのだが駅の反対側にはSLと客車が保存されていた。
D51 691号機とオハ61 930が保存されている。

説明を読む限り現役時代にはこの編成は組んでないっぽいが細かいことは気にしない。
暑いのでアイスを飲みながら駅に戻る。
ロッテに負けた腹いせ
天理13:53→平端13:59
行きと帰りの時間が違うのは列車交換が無かったためである。実際はこんなに違うのかと思った。
再び平端駅、大和八木に戻る。
車内LCDが設置された編成だった
平端14:09→大和八木14:19 急行橿原神宮前行き
この3日間何度も乗り降りした大和八木だが、まだ帰りのアーバンライナーまで時間があるので暇つぶしに八木西口まで歩くことにした。
大和八木駅の外に出るのはこれが初めて。
バス乗り場に向かい、バス停の路線図を見ると1本だけ異常に長い。これが日本一長い路線バス、奈良交通の八木新宮特急バスである。ここから和歌山県の新宮駅まで166.9kmを結んでおり、所要時間は約6時間。私は乗る気ないです。
奥が大阪線、左が橿原線~大阪線の連絡線、右が橿原線
「線路沿いに歩いていけばええやろ~w」とか安易な考えで歩いてたら線路を見失い、なかなか線路沿いに出ることができず20分ぐらいかかってしまった。
駅舎よりも立派な駐輪場が見えると八木西口駅に到着。
この駅は1923年に前述の大軌畝傍線の「八木駅」として開業。その後大軌が桜井線(→現在の大阪線)を開業させると現在の「大和八木」駅の位置まで移転したものの、この駅自体も「別ホーム扱い」として残され現在に至っている。そのため大和八木~八木西口は現在も「駅構内の移動」扱いになっているため、運賃も大和八木駅と同様の運賃が設定されている。(しかし大和八木→八木西口間は入場券では乗車できないので注意!)
構内は2面2線、大阪線への連絡線は五位堂の車庫へ車両を回送する際や貸し切り列車などの使用にとどまっているが、その昔はこの駅から高田(→大和高田)まで伸びていた大軌八木線の名残でもある。様々な歴史の詰まったこの小さな駅を後にし、大和八木駅までの「構内」を電車で移動することにした。そろそろフリー切符も汗と度重なる改札機投入で限界が近く、カーブを描くようになってしまった。
八木西口14:44→大和八木14:45 普通大和西大寺行き
この旅も残すは名古屋に帰るだけとなった。お土産はすでに難波で購入しているのでこのままアーバンライナーに乗り込む。
大和八木15:02→近鉄名古屋16:49 特急アーバンライナー名古屋行き
この旅最後の列車だ。デラックスカーで快適に過ごしているとノーマスク野郎がいびきをかいて寝ていた。去年日本シリーズ帰りのひのとりでノーマスクで咳をしまくってたデブが降りるときに自分が座ってた座席にぶつかり、思わずブチギレそうになったことを思い出したが何事もなく済んだ。
まだ生きてたんかワレ!
列車は定刻通り名古屋に到着。これで3日間の近鉄乗りつぶしの旅は幕を閉じた。

 思えば発端はラブライブとオリックスという自分の好きな2つのコンテンツ(片方はコンテンツなのか?)がコラボという前代未聞の試みだったのだが。それに付随して楽しく、そしてある意味思い出に残る旅になった。
自分へのお土産で購入したミニ方向幕 今はカレンダー代わり
 この時のチーム状態を思えばまさか日本一になるとは思ってなかったので、本当にこの試合って何だったんだろうと1年半以上経過した現在も思っている。そして近鉄という巨大なネットワークが形成された歴史にも触れることができ、非常に濃い旅だったと思う。
皆さんも近鉄を利用する際にはその路線に秘められた歴史に少しでもいいから触れてみてはいかがだろうか。
今回の遠征記事はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました。

2022.7.8~10 夏の始まり、虹を探して。  おわり

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