2025年7月4日金曜日

2025/6/27~30 【デレステ10th福岡遠征】今、進むとき。①

これは、デレステ10thツアー福岡公演に向かったすべての記録である。

※相変わらずですがライブ本編まで長いです。


序章

 初めてデレステと出会った時。初めて担当アイドルを好きになった時。初めてライブに参加した時。どんな空の色だっただろうか。
初めてのライブから7年、もう最後だと思って向かったcgSFで発表されたデレステ10周年ツアーの告知。福岡公演のメンバーを見た瞬間に福岡のホテルを予約していた。「必ず行く」と心に言い聞かせ続け、迎えたこの日。そこに待っていたものは…

第1章 同じ波に乗れ

 6月27日金曜日 晴れ
この日、近畿から九州地方にかけては例年よりも非常に早く梅雨明けの発表があった。蒸し暑さに体が慣れていないまま一気に気温が上がるのは本当に勘弁してほしいと思いつつ家を出発。今回の遠征は福岡が行先という都合上、道中で不測の事態に見舞われることを予測して前乗りで向かうことにした。
 ついでにいつものごとく「ただ新幹線で行くのも面白くない」と思って大阪から人生初のフェリー移動となった。割と時間的な余裕があるので始発ではなく多少は寝坊できる行程を組む。見事に少しだけ寝坊気味の起床。
 鶴舞9:15発の名古屋行きに乗車。この週末で311系が定期運用を終了して引退する。どうせなら311系の運用列車に乗ろうと思い金山で乗り換えることにした。 
待っていると名鉄130周年記念塗装のミュースカイが通って行った。なあ名鉄よ、本当にやりたかったのはこれなのか?
そうしている間に列車が到着したのだが313系だった。
 金山9:38発特快大垣行き。まあもう死ぬほど乗って撮ったしええか。なんて思いながら名駅に到着。ここで朝食。しばらく食べられないので住よしのきしめんを食す。
 そして近鉄名古屋へ。なんだかんだで大阪までは近鉄の方がいい感じだと思っている。
 特急ホームには特急しまかぜを撮影する人だかりができていた。相変わらずの人気ぶりである。一度だけ乗車したことがあるのだがまた乗ってみたい列車の一つだ。撮影していると最前列の座席の人が転換しだして「もったいね~そんなんなら真ん中取れや」と思ってしまった。
2階建て車両。カフェテリアになっており食事や軽食、スイーツが味わえる。
しまかぜを見送り、乗車するアーバンライナーがすぐ入線。本当にすぐすぎて外の写真を撮り忘れた。
 近鉄名古屋10:30発特急アーバンライナー大阪難波行き
大阪までの2時間ほどはあっという間に過ぎる。途中で梅雨明けのニュースを見て「梅雨あったか?」と思った。
12:45 鶴橋に到着。
フェリーの出航は17時なので暇つぶしに移動する。
梅田方面に向かう。
12:56発の奈良行きで大阪駅へ。
途中で大阪城ホールを眺める。今回のライブは「よまつり」で揃わなかったフェアリーテイル*マイテイルも揃う。よまつりを、取り戻しに行く。
平日昼とはいえかなりの混雑の中大阪駅に到着。ここから少し見たいものがあるので地下ホームへ。
そういえば前回撮れてなかった顔認証改札。せっかくなら通ればよかった。
ホームに向かう。
次に乗るのは大阪・関西万博のために桜島~新大阪で運行されている「エキスポライナー」。どうせなら桜島行きに乗りたかったのだが時間が合わずに新大阪行きに乗車。
そういえば大阪駅の地下は剛体架線ではなかった。JR東西線は剛体だったけど。
 エキスポライナーが入線。車両は大阪環状線で使用される323系なのだが、平日の一部列車は221系も使用される。
エキスポライナーの表示も万博感満載である。閉幕後もUSJとかの需要拾えそうだし存続しないかな。愛知万博時の愛環線直通もそのまま残ってるし。
昼間だったのでガラガラだった。トンネルを出て淀川を渡り、新大阪に到着。
323系なのに新大阪に居るのが変な感じ。これから万博に向かう人たちが乗り込んできた。万博は1回だけ行ったのだがその際は地下鉄だったので次はこいつを使おうかな。
ユニバーサルシティ・桜島行きとして折り返していった。ここからは職場用の大阪土産を買い、郵便局で送り付けるために地下鉄で大阪市内に向かった。そのあと時間も迫ってきたのでコスモスクエア駅へ。
新大阪駅には由伸さんがいた
万博輸送で満員に近い中央線からニュートラムに乗り換え。新交通システムなので車両も小さい。車内はあまり人が乗ってなかったので快適だった。
15:35発 住之江公園行きに乗車し、そのままの名前であるフェリーターミナル駅に到着。
ニュートラムの通る人工島「咲洲」は住宅地でかなり開発されている。

ちなみに大阪から出発するフェリーはこの最寄りの大阪南港のほかに2つターミナルが存在し、そのすべてがにニュートラム沿線に存在する。乗り込む名門大洋フェリーは大阪南港フェリーターミナルから出航するので、このフェリーターミナル駅が最寄になっている。駅には「さんふらわぁはトレードセンター前駅へ!」なんて表示があった。間違える人も多いのだろう。
駅からは連絡通路で繋がっている。
トラックやトレーラーが行きかうターミナル前の道。
大阪南港フェリーターミナルに到着。ここからは名門大洋フェリーの新門司港行き、オレンジフェリーの四国・東予港行きがそれぞれ出ている。
1回には乗船申込書を書くスペースがあった。長距離フェリーに乗ること自体が初めてなのでひとつひとつが新鮮である。
待っているとバスツアーの団体が待合室に大量になだれ込んできた。どうも阿蘇の方に向かうらしい。大阪から九州までの交通手段としてフェリーはかなり有用と思われているらしい。
17:00発 名門大洋フェリー新門司港行きに乗船。「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」という名前の船に乗り込む。
横には先述のオレンジフェリー「おれんじ えひめ」が停泊中。
ボーディングブリッジを渡っていよいよ乗船。

ロビーは広々としていて綺麗だった。
フロアは6~8階が客室になっており、そのほかは貨物室や車両甲板などになっている。
本日の部屋は「ツーリスト」という種類。大体15~20人分の二段寝台が互い違いに配置されている。鉄道ならB寝台とかサンライズのソロとかに相当するぐらいのスペースだろうか。
寝床はこんな感じ、足元にリュックも置けるぐらいで案外広い。出航前にちょっとゆっくりしていたのだが「これでなんとかなるだろうな」と思った。そろそろ出航なので甲板に出てみる。
船のファンネル(煙突)はMとTをあしらったマークが描かれている。
ちなみに「名門」は名古屋と門司を結んでいた名門カーフェリーが由来で、1984年に「大洋フェリー」との合併で現社名になった。
 今回乗船している「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」は2015年に就航しており、スイートルームやいわゆる雑魚寝であるエコノミーなど10種類の船室と展望レストラン、展望浴室やラウンジ、ゲームコーナーや自販機コーナーや売店などが設置されている。
出来ることならこいつのお世話にならないことを願う。
作業員が港に集まり、係留ロープをボラード(なんか港にある出っ張ったアレ)から外す作業が始まった。
モーターでロープを緩め、ボラードから外されたのち、船に回収される。今思えばこんな巨大な船をこんなロープで留め置くことが出来るというのも不思議な感じだ。ロープが回収されるといよいよ出航。新門司港までは瀬戸内海を経由して12時間半の船旅だ。
水きったね
船は一旦バックし、方向を変えてから西に進路をとる。   
大阪府咲洲庁舎

下を見たら車両甲板だった。トラックをこんなにギリギリに停めるとは思わず、職人芸に感心してしまった。
大阪南港コスモフェリーターミナル。通称「さんふらわあターミナル」が見える。フェリーに乗ると母親に話したとき、修学旅行で「さんふらわあ」に乗ったという話を聞くぐらい長く走っているブランドである。
大阪・関西万博の会場が見える。万博期間中に海上から見られるのはこれが唯一だろうと思った。こう見ると大屋根リングの巨大さがわかる。
色々通過する貨物船などを一通り眺めた後、暑いので中に戻る。
ポスターには瀬戸内海に架かる3つの大きな橋を通過する時間が書いてあった。これをベースにして行動を考えようと思った。ということでレストランへ。
ライブ前禁酒をここで解除。
バイキング形式の夕食。2000円。
朝食とセットなら2300円なのだがこの便では食べられる時間が少ないのでパス。

窓際の座席を確保。レストランには行列ができるものの、席数が多いため案外早く済む。神戸の街並みを眺めながらビールとごはんを楽しんでいた時、あるツイートが流れてきたのである。




!?!?!?!?!?!?

c/wには #小日向美穂 ソロ3曲目「ひだまりの中で」を収録します💿


おい

おい

おい

おい

おい

電話出ろ

 突然の情報解禁である。小日向美穂は両日出演なので土曜か日曜のどちらかで突然誰も聞いたことのない新曲が歌われることが決まったのである。

「うわ~~~~~マジかよ~~~~~~」てな感じで頭を抱えながらご飯を食べ終えると明石海峡大橋が見えてきた。

世界最長のつり橋…だったのだが現在はトルコのチャナッカレ1915橋が支間長2023mで世界最長になっている。
それでもこの支間長1991mの巨大なつり橋を下から見るという体験に心が躍るのである。
今はそれどころじゃない気がするけど。
明石市立天文科学館が見えてきた。
ここは日本の標準時を決める東経135度の子午線が通っている。つまり今自分は日本の標準時に存在するということなのである(?)
小豆島付近で夕暮れを迎える
 食事を終えた後は適当に甲板に出たり自販機コーナーや売店を眺めたり思い思いの時間を過ごす。
船内のテレビで野球を見る。
その後は船内の風呂に浸かって汗を流す。温泉ではないものの心地いい揺れで気持ち良かった。いよいよ瀬戸大橋が近づいたのでデッキに出る。
こっちは四国・香川県の番の州だろうか。
北備讃瀬戸大橋の下を通過。
この橋は10個の橋の中で2番目に長い全長1611mの橋で、与島と三つ子島の間に架かっている。
ちょうどJR本四備讃線の線路を快速マリンライナー63号が通過。なんというか不思議な光景である。
瀬戸大橋を超え、時刻は夜9時半過ぎ、人々は眠りにつく中まだ少しだけゆっくりしたいのでラウンジへ行くと同業者っぽい人たちを見たりした。同じことを考えて移動している人たちだろう。
お疲れ生です。お前。
ビールを買って外を眺めて一息と思ったのだが、声が高くてうるさく話の面白くない集団が居てあまり長居できなかった。チンパンジーを乗せたら困るよ名門大洋フェリーさんよ。
特にやることもなくノリで少しだけスロットマシンで遊ぶ。別に金儲けが出来るわけでもないので2回ぐらい回してすぐやめた。トラックのドライバーなども多く乗るのでそういう需要を拾ってたくさん置いてあるのだろう。
いい加減部屋に戻って就寝しようとしたのだが、常時震度3~4みたいな揺れで何度も起きてしまった。ロビーに行くと同じ区画に居た外国人3人組がキッズコーナーで酒盛りをしながらウノで楽しんでいた。このフェリー旅の収穫は横になっても夜行では寝られないことだと思った。

 やがて夜が明け、目を覚ますと時刻は4:41 場所は山口県沖だった。
日の出少し前。
外に出てみると曇っていた。

北九州空港が見える。いよいよ着岸だ。
5:30 予定通り福岡県北九州市の新門司港に到着した。
去年横浜で氷川丸を見学した際に「フェリーの旅もしてみたいね」なんてことを言ったことが実現して良かった。ただもう少し揺れを気にしないということを覚えないと熟睡には程遠いのかもしれない。
11年ぶりの九州上陸。
新門司港からは門司駅、小倉駅に向かって無料の送迎バスが走っている。
バスに乗り込み小倉駅に向かう。ちなみに公共交通機関は存在しないのでバスを逃したらタクシーになる。
アナウンスで「途中峠を走ります」と言われるように車窓からは政令指定都市であることを忘れさせるような光景が広がる。
やがて海沿いに出て、赤レンガ倉庫などを眺める。
小倉駅前にはガイナーレ鳥取のチームバスが駐車中だった。
小倉駅に到着。無料バスをも含めてフェリーを使うのは悪くないなと思った。
ここからいよいよ本格的に旅が始まる…

つづく

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