2025年7月27日日曜日

2025/6/27~30 【デレステ10th福岡遠征】今、進むとき。④

 第5章 自分の足で描く道

 貝塚から地下鉄箱崎線の完乗を目指す。やってきたのは福岡市地下鉄の最新型車両4000系だ。前面は在来車に比べるとのっぺりした印象。

車内は広々としている。吊り下げの広告が見当たらないせいもあるのだが。
先頭車両の座席には荷物置き場もある。ここは空港アクセス路線っぽい。以前乗車した京成3100形を思い出す。

その対面側の窓は大きく作られており、車いす・ベビーカースペース付きの座席になっている。このあたりの構造はなんというか最近の新車だなという感じ。

車端部のデザインは木目が使われており、この辺は1000系にリスペクトを感じる。

我らが名古屋市営地下鉄はようやく東山線で2枚目のLCDが設置され始めたところ福岡では3枚のLCDを使っている。舐められているぞ、おい。

貝塚10:19発 中洲川端行き。
4000系は音も静かで車内も快適だった。2025年のローレル賞も受賞した快適な新車で箱崎線を一気に完乗…とはいかず
ここで下車。
「白雪千代県庁口です。よろしくお願いします。」

今日の聖地 その2でした。
そんな茶番のために下車降車駅を稼ぎ、次の列車へ。
10:33発の姪浜行きは1000系、正確にはリニューアルされた1000N系だった。1981年の空港線開業時から走り続けている福岡市地下鉄の最古参だ。
 空港線は姪浜から先、JR(←国鉄)筑肥線にも乗り入れているため、この車両の設計には国鉄も関わっている、車端部の木目調の壁やそこまで必要がなさそうな号車表示などを見ると同時期にデビューしていた117系を思い出す。ちなみにこの車両を作るときは結構好き放題やってたそうで警笛は0系新幹線と同じやつを使っているそうだ。
 ここまでJR九州や西鉄、モノレールを見てきたのだが気づいた点としては、アジアが近い土地柄から中国語や韓国語の案内が英語より先にある場面を見受けることや、運転士が帽子を被っていないことだった。このあたりの普段使っている鉄道会社との違いを見るのもやはり旅の楽しみなのであろう。そんなことを思いながら天神に到着。いい加減朝食をとらならない。
ファミマのイートイン。他に店が思いつかなかったのだ。
今日の開演は15:30なため、七隈線の完乗を諦めてプランBに移行した。
まずは天神の1駅先、赤坂駅で下車。
ここは福岡城址を中心とする舞鶴公園の最寄り駅だ。やはり鶴舞公園と似ている名前の場所には行かなければならない。
黒田長政が築いた福岡城、現在は焼失をなどを免れた一部の櫓や天守閣を築こうとした石垣などが残されている。
そこから歩いて舞鶴公園に到着。暑い。体から水分を常に搾り取られて雑巾になった気分である。ここには平和台陸上競技場や平安時代に設置された外交の場、鴻臚館の遺構が存在する。春には公園内の桜を見るために大量の花見客が訪れるなど、市民の憩いの場になっている。
お濠と遠くに眺める福岡タワー。以前行ったことがあるのだが記念撮影のお姉さんが無駄なまでのハイテンションで疲れた。
先ほど「平和台」と聞いてピンときた方もいるだろうが、ここには1997年まで平和台球場が存在した。平和台球場は1949年に開業、1951年からは西鉄ライオンズ(現:埼玉西武ライオンズ)の本拠地として、ライオンズが移転後の1989年からは福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)の本拠地として使用された、福岡の野球の聖地である。
現在は広場だけが残っている。なんと7月から工事に入るということでライブが6月に行われることに感謝した。
赤坂駅に戻っている途中、地下道のようなものを発見。どうも福岡城の石垣が地下に展示されているという。
そして地下だけにかなり涼しい、快適
毎週土日だけ公開されている石垣は地下鉄の工事中に発見され、発掘調査後当地に保存されているものだ。本当に偶然だったのでやはり情報は自分の足で稼ぐものだと改めて感じた。
地図には平和台球場が描かれていた。
ちょっとクールダウンしたところで天神に戻る。
インターネット名所「天神のポリゴン数の少ない木」に到着。
どっちかというと「ストリートランウェイみたいな木」って感じだ。
天神といえば天神愛眼。
ビルの名前は「メガネビル」やっぱりメガネかけてるアイドル担当してるから来なきゃいけないと思った。
ちなみに天神地区は再開発の最中、そのため一時期はメガネビルだけが更地の中に残ってるような光景だった。2015年から続く「天神ビックバン」は2030年ほどまで続くようだ。
2014年撮影 今回行ってからこっちが別のビルなのに気づいた
 地下街に潜ると東京メトロ銀座線並みに暗かった。なんで最近地下街はこう暗いんだ。夜行くと眩しすぎてを見習えと思いつつ西鉄天神バスターミナルに到着。上にあるメガネビルの写真はここから撮影したものである。
バスターミナルの中はかなり綺麗で広く、各地へのバスがバンバン出ていてバス社会であることを感じた。6番が新宿行きなの面白過ぎる。
バスターミナルの中から西鉄天神大牟田線の西鉄福岡(天神)駅へ。
20年ぐらい前に1度だけ乗ったことはあるのだが、その時とは車両がまあまあ変わった気がする。
9000形。あまりよくわかっていないのだが優等列車はこれがメインらしい。
7500系。西鉄と名鉄の共通点はバスセンターとターミナルが併設されていることのほか、ワンマン用の車両も普通に本線に来ることっぽい。
ここに来た目的はやはりデレマス応援広告。
乙倉ちゃんと
三好紗南ちゃん。2枚目とは気合が入ってる。ちなみに改札外に美穂の広告があるのだが改札内に入ってしまったので後で撮ることにした。
ああこの車両は乗ったことある。6050系。THE・西鉄と言った見た目。
天神12:14発 大善寺行き普通。大善寺がどこにあるのかよくわからないのだが普通列車にこの行き先が多いのでこっちで言う東岡崎とか岩倉みたいなポジションなのだろう。
 1駅だけ乗って薬院で下車。なんとここで切符が無いことに気づく。
どっかで落としたと思ったのだがまさかこんなところでアクシデントを起こすとは思わなかった。とりあえずきっぷの写真はあるので色々説明して天神駅にも連絡したのだが見つからず「まあ大丈夫ですよ」と駅員さんに言われて平謝りしながら西鉄を後にした。
まあ前回同じことをしたのが10年前なので「そういうことが起きるならそろそろだろう、でも今日じゃない」を繰り返していたのだが福岡でそんなことが起きるとは思わなかった。まあ、170円の切符でマシだったと思う。最長片道切符無くしたわけじゃないし。
 ひらきなおったところで博多に戻る。そろそろ会場に向かうために今度は地下鉄七隈線に乗車。七隈線は2005年に天神南~橋本が開業した福岡でも新しい路線で、2016年に発生した博多の陥没事故はこの路線の建設工事現場でもあった。2023年に博多まで開業してからは混雑が顕著になり、乗った時はすでに身動きが取れないほどの乗車率だった。
ということで博多に着いた後車内を色々撮影。座席はラインカラーの緑色。
特徴として七隈線の車両は運転室がオープン構造になっていて新交通システムのようだった。運転士が乗務しているときはフィルムで仕切られているがほぼ丸見えで丸聞こえといった感じだった。ちなみに最後部は最近まで普通に座席として使用できていたものの、現在は締め切られている。
車両はドイツのデザイナーが手掛けており、日本離れしている。近すぎて全体を撮れなかった。
そんな感じで七隈線の完乗はまた今度という感じになった。
博多に到着後、昨日のように呉服町から徒歩で行こうと思ったのだが暑すぎる。西鉄が直行バスを走らせてるので乗り場に向かおうとしたのだがどうも西鉄は全人類がバス乗り場の記号と場所を知っている前提で案内しているらしく、地下にもぐったり地上に上がったり信号を渡ったり渡らなかったりして右往左往させられた末に明らかにデレマスのグッズを持った人間について行ったら見つけられた。畜生、だから旅先でバスは嫌なんだ!
参議院選挙も近く、バス乗り場のすぐ横で日本保守党が演説してるところ向こう側の道に公明党がやってきてカオスな博多駅前をバスで走り去る。
プロデューサー.zipのバスに乗車して再びマリンメッセ福岡に到着。
帰りもこれでいいのかもしれない。
昨日配布企画で無いところがあったらしいので今日も行く。今度はちゃんと近い道が解放されていたのですぐ着いた。
 「昨日も来たんですけど…」なんてことを言っていたのだが「どうぞ!パンフレットめっちゃあるので!もらってください!」と言われてありがたく貰う。本当にプロデューサーは優しい人ばかりだ。
今日も高架下で昨日とほぼ同じメンツと合流。
しばらくしてから連番相手のみしやまさんと合流し、割とギリギリな中入場することになった。スタッフの人が「中はキンキンに冷やしてますよ~!!」なんてことを言ってたのが面白かった。

第6章 共に歌えば

 2日連続のアリーナ。開演前にトイレを済ませるため並んでいたら今日は新エリアのトイレ開放によりスムーズに用を足せた。しかし個室でなぜかずっとボラギノールのCMを見せられてしまったことが頭に残る。ということで今日は15:30の開演。昨日同様ガルフロで開幕となった。ということで今日も色々抜粋。

1.O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!

 もはやツアーでも日曜日にしかやらなくなってしまった。初披露は火曜日だったくせに。
ミロワールの2人、長江理加さん(久川颯役)と立花日菜さん(久川凪役)は今回金髪にしてそろえてきたので余計にキャラが踊っている感じが出ており、より久川姉妹が画面から飛び出てきた感じがあった。コールをするのも初披露の7th幕張以来で、あの時を思い出してしまった。

2.Isosceles

 「よまつり」では揃わなかったフェアリーテイル*マイテイルの楽曲。うん。ようやくよまつりを取り戻せた。昨日はソロ曲で、今日はこの曲で無事に俺の魂は浄化された。ユニット曲というのはユニットにしか出来ない楽曲と表現があると思っているのだが、美穂と肇の2人でしかこの楽曲は出来ないなあと思った。1人だけでやるのもドラマがあったのだが、やっぱり2人じゃないとこの曲は無理だ。それを取り戻せた。私の「よまつり」はここで終わりです。そして、ここで終わらないレベルの高さをもっと見せつけてほしい。

3.Beat of the Night

 黒埼ちとせのソロ曲。実は結構好きな楽曲で、昨日の打ち上げでも「完投がかかる場面の登場曲これにしたいよね~」なんていう話をしていた。作詞・作曲はゲームブランドkeyでおなじみの麻枝准氏。同じクリエイターの「My Soul,Your Beats!」も好きなので正直刺さらないわけが無かった。というかこの難しい曲を難なく歌い上げる佐倉薫さんが素敵すぎる。楽曲の話をするとサビの手前でリズムがゆっくりになってから転調する感じが一度立ち止まったちとせの人生のように感じた。今はアイドルになって毎日楽しんでるのが凄く素敵に感じる。

4.さいきっく☆うぉんちゅー!

 堀裕子のソロ3曲目。そういえば予習をしていなかったのだが配布企画の時曲の途中で「謎の光る棒を用意してみんなでオーロラを作りましょう!」と言われ、手元に2つの謎の光る棒を用意。ありがとう配ってくれた人。結果は大成功!無事福岡にさいきっく大オーロラが出来上がった。
 そして書いておきたいのがラストMCでの鈴木絵理さんの「どのタイミングで出会ってもあなたは立派なプロデューサーです」という言葉、ここ数年で一番の名言じゃないかと思う。デレステからプロデューサーを名乗ってる自分の立場からしても、アケマスの時代から20年間追っても、異次元フェスあたりから入ってくる立場も結局平等にプロデューサーであるという言葉で勇気をもらった人も多いんじゃないか。鈴木絵理さんはライブのたびに何かを残してくれるし、本当に居てくれてありがとうと言える存在だと思う。

5.One Life

「心の声をともに歌えば進む先にも陽は昇るさ」
 今回、これを聞くためだけに福岡までやってきたと言っても過言ではない。もう言い切る。
松永涼のソロ曲である。今ツアーのソロ曲は新規披露以外は全てデレステのゲーム内サイズでほぼメドレー形式で披露されているのだがそこは関係ない。One Lifeという曲を聴くことに意義があるのだ。
 この曲が出てきたのが2017年。当時は美穂、里奈、涼の3人を担当にしてデレステをプレイしていた。その中でリリースされたこの曲。当時は今よりも希望を持つことが出来ずに生きていた中でこの曲に背中を押された。
 当時は「別に声優が歌ってるところ見ても…」なんて思考だったせいで周り全員が会話している4thや5thはスルーした中「地元でやるなら行くか…」と思ってLVを見に行った6th西武ドームDay1、ドームの隙間から差す夕日の中で披露されたこの曲を見て「絶対に現地で聞くまで通う」と思い続け7年。この日が来たのだ。千菅春香さんの力強い歌声が無ければ、松永涼というアイドルを知らなければ、この時抱いた感情を感じずに生き続けていただろう。本当にありがとう。昨日もそうだったのだが、あまりにも強い印象が残り続けるとこの前後の曲の感想が吹っ飛んでしまう。

 実はまだライブは半分ぐらいなのだが、ここからもさらに怒涛の展開になっていくのであった。

長いので次回につづく

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