第8章 自己満足の旅
橿原神宮前からの選択肢は2つ。京都線を完乗するか、奈良線の残り区間である大和西大寺~奈良を走破するか。
11:33発の京都行き急行に乗車。大和西大寺までに決めたらいいと思った。![]() |
田原本線に向かう連絡線 |
駅前の建物には半旗が掲げられていた。
12:17 近鉄奈良に到着。これで奈良線も完乗した。
駅名標にもシカがいる。
先述の通り駅は地下駅の4面4線、4番線以外の線路は全て両方のドアから乗降できる構造になっている。
駅ビルはこんな感じ。地上に上がると日野茜と高山紗代子と松田宣浩を煮詰めてオタクの陰湿さを混ぜ込んだような不快な空気に包まれた。そしてそこら中から聞こえてくるのは日本語よりも外国語の方が多かった。ここは国際的な観光地なんだということを思い知らされると同時に、こんな不快な環境である夏の日本に来る外国人はいくらなんでも物好きすぎるだろと思った。
駅からしばらく歩くと奈良公園のエリアに到着。ここでは鳩みたいな感覚でシカが闊歩している。
そういえば最近は観光客がシカに悪さをするような事案が多いらしい、ここにいるシカは野生なので、人間に襲い掛かってくる危険があるという注意書きがあるのだが、それでもシカに安易に触ったりするやつを見かけた。罰当たりな野郎だ。
かわいいね。
「あなたはどこから来ましたか?」というアンケートが売店の軒下にあった。多分だけど俺ならふざけてシリアとかソマリアあたりにシールを貼ると思うので半分ぐらい信用していない。
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南大門にある国宝・金剛力士像 |
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シカと金剛力士像 |
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カラーコーンが周りに溶け込むようになっていた |
大仏殿の前の前に来るだけで背筋が伸びるような感覚になった。
法隆寺もそうだったのだが、17年間見てなかったぐらいで何かが変わったわけでもない。ただ大仏はそこに鎮座しているだけである。
外国人の家族連れの子供が「ハロー!」と大仏に言っていたのが心に残っている。ここは世界から人が訪れる場所なのである。
修学旅行の時は買えなかったメダルを購入。よくわからないが心が洗われたような気がした。
まだ昼食もとっていないのだが、奈良市内はインバウンド向け価格の飲食店しかないので水で命をつなぐ。
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そういえば吉本の本社って始めて見た気がする |
一気に現実に戻されている気がする。
19:09 近鉄名古屋に到着。これで今回の遠征は終了となった。
7月、変なところでばかり下車していた理由を今日ネタバラしします。
— つるまー (@trm_f8) October 13, 2024
布施、橿原神宮前、荒本、富田林、名張、石切
で藤本里奈を完成させてきました。 pic.twitter.com/mgmZ0VT8OQ
ラブライブのための旅だったのだが、ちゃっかりと担当アイドルの名前シリーズをやっていた。それだけである。結局旅なんて自己満足で終わればいいのである。そう思う夏の旅であった。
ところで今年はこれで京セラドーム行きは終わりだろう、そう思っていたのだが再び行かなければならない理由ができてしまったのは別のお話。
蓮ノ空コラボゲーム遠征 6回裏のストーリー 完